2007年04月12日

淡路島ツアー:由良のウニ、ハモ、あなご、ベラ、カレイ・・・

由良の話が知人のMLに出たもんで、季節はちょと違うが淡路
ネタを上げときます。
ちなみに、2005年7月の画像。
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前々から、淡路島由良港に揚がるウニが無茶苦茶美味い・・と
ゆ~のは聞いておった。近隣の鮨屋に入ってくることもあるが、
やはり上物は京大阪と地場で消費されてしまっておるらしい。
で、知人に頼んで洲本の店へ連れていってもらうことに・・・。さ
ぁ淡路へ渡るぞ。



明石海峡大橋を渡るのも久しぶり。
4枚目の横長の画像は後ろを振り返って写した神戸側。この
アングルは、実は夜に神戸に帰ってくる時の眺めが最高なの
よ。
手前に黒い夜の海。海岸線が光の帯みたいになって、そこか
ら視界奥の六甲山の山並みに向かって、街の明かりが這い
登っていく。
長~い下りの車線なモンやから、まるで、山裾の夜景に向か
って着陸態勢に入った飛行機のパイロットになった気分。
吊橋のケーブルに点る照明が滑走路の誘導ランプみたいや
しね。(今回は残念ながら夜の画像はナシ)



連れて行かれたのは、なんちゅ~コトはないアパートの1階。
魚屋とスナックにはさまれたお店。

カウンター席と座敷に卓が2つ。サスガ地元店・・っちゅ~か、
店内はまるで近所のご飯屋さん。事実、ワタシらの後に、
  「昼の定食ゆ~てやっとん?」
ゆ~て、フリの飛び込み客が入ってきた。
この日の昼はワタシらと、その2人連れダケしか客おらんかっ
た。大丈夫なんか?この店...^ ^;)



予約しておったので、まずは用意してもろ~たお造りから・・

左から、カレイの縁側・ベラの刺身(!)・ハモの刺身・ハモの
湯引き・・

ベラを刺身で食うのは初めてやったが、これが美味い!店の
お母ちゃんによると、鮮度が良ぅてエエやつやったら刺身が
一番美味しいよ・・とのこと。
縁側も美味いし、ハモの刺身が、これまたなんとも言えん甘
みがあって美味い。
この時期、関西ではドコへ行ってもハモが出てくるので、食
傷気味とゆ~と大げさやが、今回のメインはあくまでウニで、
あんましハモには気ぃが行ってなかった。
しかしやっぱりサスガに淡路で揚がるハモ。美味いわぁ~~。
こんな刺身食うたことないわ。


で、ハモの湯引き。
これがまた美味い。温かいねん、まさしく湯引き。冷水で〆て
ないのよ。
〆てないのに、もう身ぃブリブリ。こんだけ弾力がある締まっ
た身ぃやったら、確かに冷水で〆ていく必要ないわ。骨切り
で入った包丁跡の身ぃが花が開くみたいに外へ弾けとって、
水切れがゴッツイええのよ。
せやから、水臭さが全然ない。
一般の湯引きで、器に氷を盛って大葉でも敷いて、そこに中
途半端に置いて水っぽなっとるのがよ~あるが、そ~ゆ~
湯引きとはまったく別物。
恐るべし淡路のハモ。




由良のウニ:
これが今日のメイン。ウチの近所の鮨屋では、由良のウニで
ここまで大きいのはなかなか廻って来ん。
おそるおそる一房口に運んでみる。
美味~~~~~~!
ごっついミルキー。こんなミルキーなウニ食べるんは初めて
や。
今まで食うた美味いウニっちゅ~のは、ぽってりしてトロ~っ
とした甘みと味の濃さやったよ~に思う。
が、このウニの美味さはちょとちゃうねん。

う~~っんとね、あえて例えれば、ごっつい乳脂肪の濃いア
イスクリーム食べとるみたいやねん。
印象が一番近いのは香港グランド・ハイアットのメンダイで食
べたデセールのアイスクリームから甘みを少し抜いた感じかな...^ ^;)



もずく:
こいつ美味いっ!三杯酢の中に浸かっておるくせに、ちゃん
と「もずく」の香りがするっ!
で、口の中のにゅるぬる感たるや、フレッシュの「じゅんさい」
が長ぁ~に伸びて麺になったみたいやぞぉ。(どんなや..^ ^;)



カレイの唐揚げ:
もう身ぃぶりんぶりんっ!揚げてあるのに、衣をつっついたら
ブリッと弾けてきそ~な身ぃやで。


身ぃとは別に揚げを重ねてんねやろなぁ。骨全部食えるで。
中骨も食べられる。サスガに頭までは食わんかったけど、右
の画像で見てよ、この厚み。



焼きアナゴ:
なんとなぁ!アナゴまで美味い。弾力はモチロンしっかりある
んやが、ヤツメウナギみたいに臓物系を感じさせる弾力やな
しに、フワッとエアが噛んどるみたいなトコがまたエエのよ。




ハモ小鍋:
ハモと豆腐と新玉ネギが入っとる。ダシが美味しい。やっぱし
ハモの骨使うとるんやろかなぁ。




サザエ壷焼き:
これは日本酒やで。今回はクルマで来とるさかい、お酒はちょ
と遠慮したけど。(しかし、ココはクルマ以外では来れんやろ)





なんちゅ~見事なクルマエビ。よ~身ぃが詰まっとるよ。3枚
目の画像は一口かじった後で、このサイズやでな。





まだ食うかぁ・・とばかりにナンボでも出てきますが、トドメの
一撃がこの鮨。
ウニには再び感動するねやけれど、イカも美味い!そして、
奥に鎮座まします「蒸しアナゴ」!
美味いでぇこれ。エアが噛んでフワッふわっとした食感。さっ
きの焼きアナゴも美味かったけれど、この蒸しアナは絶品。
銀座/水谷の「煮穴子」と比べてもしゃ~ないし、アナゴの性
(タチ)自体が違うんやけど、連想させるモンがあるで。




さて、こ~やって南淡をウロついておると、道路脇やら田ンボ
のど真ん中にナンボでも出てくるのが、この「玉ネギ小屋」。
収穫の終わった新玉ネギを干してんねん。
淡路と泉州の風物詩やなぁ~~この風景。
どっちも、玉ネギが美味~て、ワタリ蟹やエビやアナゴや、海
の幸が豊かで、旧~~い祭りが残っとって・・・
ワタシらから見ると、東瀬戸内文化圏のシンパシーを感じる
わぁ。



淡路鳴門道のPA即売所で売っておった新玉ネギ:



南淡はもうすでに徳島文化圏でもある。
鳴門金時以外にも、「すだち」やら讃岐うどんやら売っとるよ。



渦潮を跨いで立つ鳴門大橋:


いや~~今回の旅(ゆ~ても日帰りやが)は楽しかった。あそ
この店も、料亭とか割烹・・っちゅ~単語とは縁もゆかりも無い、
ただのご飯屋さんやねんな。ほんまローカルな店やねん。
ウニの仕入れ先聞いたら、
  「親戚が潜りで漁やっとるんや・・」
とのこと。
うううう。地場ゆえのゼイタクさよね~~~。あんだけ食べた
さかいに、支払いは覚悟しとったけど、ビール代入れても一人
8,000円ほどやねん。
するってぇと、最初のお造りと湯引き食べて、ウニと鮨つまん
で帰れば、たぶん4,000円前後。
ファミレスあたりでなんか食べて、コーヒーまでセットでつけ
たって1,200~1,500円くらいは取られるんやで!
高速代出してでも食べに来ちゃろか・・ゆ~気になるわな、こ
りゃ。ましてや、乗り合わせで高速代とガソリン代を割りカン
にしたら楽勝や。





  


Posted by 嗜好錯誤 at 12:06Comments(4)